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Interview3代目インタビュー

ものすごく大きな力が
発揮できる

専務取締役 安部 隆博

専務取締役である安部隆博さんはリクルート関連の総責任者。働くみんなが幸せになる職場づくりを目指し、熱量とスピード感をもって様々な業務改善に取組む一方で、斬新なアイデアで次々と新商品を世に送り出すヒットメーカーでもあります。そんな安部専務は今、何を考え、どんな人材を求めているのか? 共親製菓の未来ビジョンは? ざっくばらんに聞いてみました。

ズバリお聞きします。今、どんな人材を求めていますか?

えっ、いきなり核心からですか(笑) えっと、言葉にすると月並みになってしまうのですが、「元気」と「素直」は大切だと思っています。それと「考より行」ですね。これ、私の好きな言葉でもあるのですが、考え過ぎて動けなくなる人よりも、どこかで踏ん切りをつけて「ええい、やっちゃえ!」みたいな行動力がある人、大歓迎です。

なるほど! 元気・素直・行動力。とても基本的で、大切なことですね。

一概には言えませんが、日本の会社には大なり小なり「失敗しない・させない空気」のようなものがあると思うんです。失敗しないように、余計なことをやらないというような。でも、うちの場合はその逆で、「失敗しても大丈夫」な空気感を大切にしています。失敗を恐れて何もやらないよりは、失敗してもいいから、恐れずどんどんチャレンジして欲しい。失敗したら、周りのみんなでリカバリーして、次へ繋げればいいんですから。

インタビュー風景

失敗しても大丈夫な空気感・・・とても働きやすそうです。

もちろん失敗を推奨しているわけではありませんが(笑)、失敗だって立派な経験です。大事なのは「この失敗をどう改善すれば、もっと良くすることができるか?」を、自分なりによく考えて、実行に移すことだと思うんです。人から言われてイヤイヤやっても、そこに学びはありません。自分で考えて動くからこそ、いろんなアイデアが出てくる。そのアイデアが採用されたら、さらにやる気につながると思うので、「アイデア提案」とか「5S活動(*)」などの業務改善のスキルを積極的に取り入れました。ここにきてグンと目に見える効果が出てきたように感じています。

(*):5S(ごえす)とは、安全な職場づくりと生産性の向上をめざす4S(よんえす)をさらに進化させた活動。5つの「S」を基軸とした業務改善活動で、共親製菓では、5S経営研究所の山名敏文先生ご指導のもと、2019年後半から取り組みをはじめています。

「アイデア提案」や「5S活動」を取り入れたのも安部専務ですよね?

「アイデア提案」は私が入社した時(2011年)にはすでに制度としてはありましたが、あまり活用されてはいませんでした。「5S活動」は2019年後半から、私が音頭をとるカタチで取り入れました。「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」の頭文字をとって「5S」なのですが、長年の慣習を変える部分もあり、最初は「何でこんなことをやるの?」という反応も正直ありました。でも、少しずつ「自分たちの力で職場を変えることができる」ということがみんなに浸透してくると、会社全体のムードが変わってきたというか、みんなそれぞれの持ち場でちょっとずつアイデアを出してくれるようになったんです。

その変化は、若手中心に起こったのですか?

若い人は反応が早かったですが、勤続何年、何十年のベテランスタッフも、次第にアイデアを出しくれるようになりました。今ではキャリアも役職も関係なしに、気づいた人が自由に発信してくれています。いくつになっても人は変われるし、成長できるんですよね。人間ってすごい!(笑) 特に「素直な人は変化が早い」を実感する毎日です。

インタビュー風景

だから素直な人を求められる・・・納得です。

素直な人は、人の話をよく聞いてくれます。そして素直に動ける。だからアイデアも素直に出せるんだと思います。そして自分たちのアイデアが採用されることで、仕事がやりやすくなる。やりやすいから、仕事が楽しくなる。楽しいからもっと工夫したくなる・・・。このいい感じのスパイラルが動き出したと感じています。

皆さん、楽しそうに働いていていらっしゃいますね。働く姿が凛々しいです。

確かに楽しそうかも(笑)最近では「○○してください」というお願いではなく、「こうしたいです!」という直球のリクエストや、「こうしました!」という報告も多くなり、頼もしく感じています。一人一人が自立したというか、みんなが会社目線で動いてくれるようになってきたという手応えがあります。

一人一人の成長が、会社の成長につながると・・・

その通りです。私がいくら一人で「みんなでやろうぜ!おーっ!」と熱く盛り上がったところで、周りがついてこなかったら何にもなりません。一人でできることには限りがあります。でも、みんながちょっとずつでも成長していけば、いつかは成長のカタマリになって、ものすごく大きな力が発揮できる。そんな底力のある会社を目指して、いろんなことにチャレンジしているんです。

インタビュー風景

大人になっても成長できる会社って素敵ですね。あるようでなかなか出会えないと思います。

そう言われるとうれしいです。ネームバリューや売り上げ規模など、太刀打ちできない会社は他にも五万とありますが、大きくなれば、なるほど冒険は難しくなると思います。その点うちは50人くらいの小さな会社だからこそ、柔軟に動けるし、チャレンジもできる。なんかよくわからないけど、いろいろやってみたい!という方、大歓迎です!

最後にお聞きします。今、専務がチャレンジしていることは?

2020年に大ヒットした『現場相棒・塩ビタミンゼリー』シリーズの充実をはじめ、ゼリーの良さを病院食や介護食にも活かせないか、目下研究を進めています。
それから、消費期限がめちゃめちゃ長い半生菓子(大福やまんじゅうなどのお菓子のこと)の研究をずっとやっているんですが、ようやくその成果が実を結びそうなんです! これがクリアできれば、日本の和菓子をもっと海外へ紹介することができます。そんな野望もありますので、一緒に世界へ羽ばたいてくれる方、待ってます!!

記者より

ひとつひとつの細胞が元気だと、身体はいつも健康で活力に溢れているのと同じように、一人一人が生き生きと働ける会社だけが、健全な成長を続けることができるのだと思います。そして、元気は伝染します。暗いニュースが多かった昨今ですが、元気でチャレンジできる場所は、ここにあります。我こそは!と思う方、ぜひ、共親製菓の扉をノックしてみてください。
(取材・執筆:有限会社ティー・キューブ)