異業種コラボで共親製菓史上最大の『さくらんぼ餅』爆誕?!

まさか『さくらんぼ餅』が、こんなカタチになるなんて!?!

これまでも様々なご縁と出会いによって、おかげさまでいろんな顔の『さくらんぼ餅』が生まれました。文具に雑貨にカプセルトイ、Tシャツやアミノ酸まで・・・。一介の菓子メーカーが、こんなにもいろんな分野で挑戦ができたのも、出会った人が新たな扉を開いてくれたからに他なりません。

そして今回も、出会う前には、1ミリも想像すらしていなかった用途とサイズ感の『さくらんぼ餅』が誕生したのです!

なにはともあれ、まずは実物をご覧いただきましょう!

じゃーん!!

共親製菓 さくらんぼ餅シリーズ 屏風

屏風です!!でも、これだとサイズ感がいまひとつ伝わらないと思いますので、もう一枚どうぞ♪

共親製菓 さくらんぼ餅シリーズ 屏風

かなりのサイズ感であることが伝わったでしょうか?(笑)高さ約1.8m、総幅約3mの堂々たる餅飴屏風です(^-^)v

コトの始まりは2023年の3月。中小企業大学校が開催しているセミナーで、たまたまグループが同じになった異業種の方々との出会いから、全ては始まりました。これは偶然なのか必然なのか、おどろくほどすんなり意気投合し、自然と「異業種コラボで何か作りたいよね」という流れになったのです。

それでは、コラボプロジェクトのメンバーとそれぞれの担当をご紹介しましょう!

まずは、セミナーに参加していたお三方から。

⚫︎株式会社新成堂の杉林さん
インテリアコーディネート、壁紙の張り替えなどを手掛けられていて、本企画の発案者です。餅飴屏風の裏面の吸音材の提供や、屏風の加工にも関わっていただきました。

⚫︎ディプロス株式会社の川合さん
CG・VR・3Dモデリングなどの受託開発、3DCAD販売・教育など、データの扱いに長けていらしたので、今回は共親製菓から送った餅飴のパッケージデータを、屏風用に加工していただきました。

⚫︎株式会社三景の原田さん
不織布の生産・加工・販売の実績を活かして、ディプロスさんから受け取ったデータを、不織布に印刷していただきました。

そして、材料を屏風に加工する際にお世話になったのが、こちらのお二方。発案者である杉林さんのお仲間で、屏風を扱うプロフェッショナルです。

⚫︎紙戸屋・中野表具店の中野さん
ふすま・障子のデザイン、張り替え

⚫︎有限会社川口商店の川口さん
ふすまの紙、表装材料・内装材料の販売及び施工

この5人に、菓子メーカーである共親製菓の伊藤、あわせて6人が餅飴屏風プロジェクトメンバーです。こうやって改めて並べて書いてみると、「よくぞ集まった!」と言いますか、集まるべくして集まったメンバーですね。

ブレストを重ねる中で、まずはみんなが「懐かしい!」と言ってくれた『さくらんぼ餅』をアイテムにすることがすんなり決定。で・・?何作る?・・・と、様々なアイデアが出される中で決まったのが「屏風」でした。

ん?なぜ屏風?!そこに屏風を手掛ける杉林さんがいたから・・・ということももちろんありますが、杉林さんの屏風に対する想いに、メンバー全員が共感、共鳴したからです。

皆さんも「屏風」という存在は知っているし、見たこともあると思いますが、「どこで見た?」と聞かれたら、美術館、お城などの観光名所、お寺、結婚式場、ホテルなどの宴会場といった、「特別な場所」というイメージだと思います。

でも、屏風は日本で独自に進化した、360度折り曲げられるとても便利な仕切りで、以前はもっと身近な存在でした。時代が変わり、今では限られた場所でしか使われなくなってしまった屏風を、違った切り口で現代でも活躍させたい。屏風の便利さ、使い勝手の良さを、もっと多くの人に再認識してもらいたいと、杉林さんは考えていました。

たとえば、展示会などで屏風を上手く使えば、見栄えが良いだけでなく、ざわついた会場の雑音を吸収して、静かな商談スペースを作る・・・なんてこともできるんです。それってすごいことですよね。

「こういう使い方もあったのか!」と、新たな日本の伝統技術として存在感を打ち出してみたい。そんな杉林さんの想いにみんなが「面白いっ!」「やろう!」「作ろう!」と満場一致で「餅飴屏風」作りが始まりました。今回のプロジェクトがその良いきっかけとなればという願いを込めて・・・。

さてさて、屏風を作るには最低でも2枚の絵が必要ですが、せっかくなので、「餅飴」の人気の味、ぶどう、サイダー、さくらんぼ、青リンゴの4つをデザインに活かして、豪華4枚屏風を作ることになりました。

さらに、単なる屏風じゃ面白くない!このコラボチームにしかできない「付加価値」をつけていこう!ということになり、表面は消臭効果のある活性炭入りの不織布、裏面は吸音する特殊な素材の採用が決定しました。

こうして伝統工芸の技と、現代のデジタルデータ加工の技術、さらには消臭、防音効果という高機能の加工技術のコラボにより、見た目は「ほのぼの」、なのに「実はすごいんです」という、思わずギャップ萌えしたくなる「餅飴屏風」が誕生したのです。

そして11月29日(水)、コラボメンバーのみなさんがご来社くださり、完成した屏風がお披露目となりました。着想から完成まで、およそ半年あまり。ほとんどのメンバーが、この時初めて完成形を見たので、あちこちから「おおおーーーーっ!」「すごーーーい!」という感嘆符が溢れ出ました。実物は想像以上に大きく、迫力満点です。

共親製菓 さくらんぼ餅シリーズ 屏風

使い方もアイデア次第。裏面の凹凸が音を吸収するので「通話エリア」として室内に置いたり、広い空間を屏風で仕切って、いい感じのお籠もり癒し空間を作ることも簡単です。しかも消臭効果があるので、屏風のそばでお弁当やおやつを食べても、匂いも残らず、いつもクリーン!やるな、餅飴屏風!

共親製菓 さくらんぼ餅シリーズ 屏風

吸音素材側を内側に折り曲げて会話や雑音を吸収

共親製菓 さくらんぼ餅シリーズ 屏風

今回の企画専用のため販売はされませんが、もし「欲しい」というリクエストが殺到したら、発売もある・・・かどうかは神のみぞ知るですが(笑)、今回はいろんな業界に身を置く方々と意見を出し合いながら、1つのものを作り上げるという、とってもとっても貴重な体験ができました。

それぞれ活躍する場所は違っても、「何かを生み出す」というところでは、目指すところは一緒です。ワクワクするモノを作りたい。何かの役に立ちたい。喜んでもらいたい。
今回のコラボを通して、ものづくりの最も根底にあるピュアな気持ちを再確認できたように思います。

共親製菓 さくらんぼ餅シリーズ 屏風

メンバーのみなさん、出会ってくれてありがとう!!完成を目指して、一緒に走ってくれてありがとう!!本業とは別の作業だったので、いつも以上に忙しかったと思いましたが、みんな楽しく乗り越えてくれて、とても心強かったです。この場を借りて、心からの感謝を伝えます。そして機会があったら「コラボ第二弾」を作りたいです。

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