CBCテレビ「キャッチ!」に登場。「餅飴」に秘められたものづくりのアイデアとは?!

2022年も残すところあとわずかとなりました。そんな年の瀬が押し迫る中、テレビ出演のご報告です。去る2022年12月8日(木)、CBCテレビの情報番組「チャント!」が共親製菓をクローズアップしてくださいました。

「チャント!」は毎週月〜金曜日の午後3:49から7:00まで、東海3県向けに放送されているワイドなニュース番組。その中の気になる話題、知って欲しい情報を紹介する「#コレ知ら」のコーナーで、ありがたいことにかなり詳しく、そして丁寧に説明してくれています。

番組の切り口は『右肩上がり“さくらんぼ餅”に秘密アリ』。今年の10月にNHK「東海ドまんなか!」でも取り上げていただきましたが(よかったらブログも読んでね♪)、こんな厳しいご時世でも踏ん張っている会社として注目していただけることは、本当に嬉しく、ありがたいことだと思います。なにより働く我々の励みになります!

とはいえ、原材料の高騰、特に砂糖の高騰は、お菓子業界にとっては大大大打撃。先日、「サクマ式ドロップ」でお馴染みの老舗、佐久間製菓さんが自主廃業するという悲しいニュースが流れましたが、「チャント!」調べによる食品製造業の倒産件数(全国)は、昨年が112件だったところ、今年(1月〜11月まで)は133件と増えています。改めて数字で見るとその厳しさがリアルに伝わってきますね。

もちろん共親製菓も押し寄せる高騰の波とは無縁ではいられません。ちょっと生々しい話になっちゃいますが、原材料や資材、電気ガスなどの燃料費を合わせると、昨年に比べ4,000万円以上のコストアップになっています。それなのになぜ “右肩上がり”をキープできているのか?・・・・!?! 

ジャーン!!

出ました! アイデアポスト!

共親製菓が3年前から行っている「アイデア提出制度」が実を結び、年間で200件以上のアイデアが集まってきます。取材時にも約50件ほどのアイデアを安部専務は受け取っていました。どんなアイデアでも、一件出したら100円ゲット。毎月ナイスアイデア賞や最多アイデア賞、見事年間で「ベリーナイスアイデア賞」に輝けば、最大10万円の賞金を手にすることも!!

そして、このアイデア制度こそが、押し寄せる厳しい荒波にも負けない共親製菓を支えているのです。

・カイゼンその1

そのひとつが、餅飴を混ぜる「ヘラ」。従来は樹脂製の大きなシャモジを使っていましたが、飴がねっとりとくっついてしまうのが最大の悩みでした。鍋肌にも飴が残ってロスが出る上に、餅が絡みつくヘラは相当な重さになるので、重労働だったのです。

それを解決したのが、入社21年目の高野さん。飴がくっつかない良い素材を求めて、いろいろ試したところ、なんとヒットしたのが百円均一で売っている「まな板」でした。

そんな身近なもので!と驚きますが、これこそが現場目線のアイデア。百円均一のまな板を利用して「ヘラ」を自作したところ、「くっつかないヘラ」が誕生しました。

その違いは一目瞭然ですね。

自ら道具を改良したおかげで、飴を残さず鍋から取り出せるようになり、ロスを減らせた上に、作業時間がひと釜につき5分短縮。釜の稼働回数も、今まで1日18回が限界だったのが、なんと20回も回せるようになりました。

・カイゼンその2

続いては、入社6年目の荻須さん発案のアイデア。餅飴をパッケージに詰める工程で、床に落下する飴を、これまた身近な道具で装置を改善。見事「落下ゼロ」に近づけ、ロス削減に大きく貢献したのです。

写真の装置の赤いふちの部分にご注目ください。以前はこの部分に隙間があったために、飴が落下していたのですが、隙間を埋めるようにガードを設置したおかげで、落下率はなんと1/10に激減。チリも積もればなんとかで、1日約900g、1年で約230Kgも廃棄していた飴のほぼ全てが、製品として生きるようになったのです。

他にも現場のあちこちに採用された500以上ものアイデアのおかげで、餅飴シリーズだけで年間350万パックの増産に成功。かねてからのレトロブーム需要にもしっかり対応ができ、売上につながりました。

売上アップ、原材料のロス削減、さらには生産性がググッとアップしたおかげで、なんと今年は約800時間もの年間残業時間が削減されるなど、多方面にメキメキと効果をあげているアイデア提出制度。

まさにみんなのアイデアが、共親製菓の元気のモト、なんですね。

今回ご紹介した動画は、「チャント!」の公式サイトでご視聴いただけます。動画配信期間は2023年1月8日(日)19:00までですので、ご覧になりたい方は、どうぞお早めに♪

▼チャント!#コレ知ら

社員の小さな「カイゼン」が大きな利益に 逆風の食品製造業界でも好調をキープする老舗製菓会社の取り組みとは

さらに、2022年12月13日配信の「Yahoo!ニュース」にも取り上げられましたので、よかったら見てみてください。

社員の小さな「カイゼン」が大きな利益に 逆風の食品製造業界でも好調をキープする老舗製菓会社の取り組みとは

最後に・・・

コメント力ありすぎの、高野さんの一言をどうぞ♪(笑)

そうなんです! 働きやすい環境は自分で作り出す!

働きやすいから、アイデアもどんどん出てくる。アイデアが活かされるから、もっと働きやすくなる。働きやすいから仕事が楽しくなる。そして、一人一人のアイデアが、会社そのものを成長させていく・・・。まさにプラスのスパイラル! 

この流れを大切に、来年も共親製菓はチャレンジを続けます。みんなを笑顔にするお菓子を、たくさんの方に届けるために。

今年もお世話になりました。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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